Time of your Life

素敵な勘違い男の成長日記

嫌な事は嫌なんだ

今思い出してもどうしても納得がいかない嫌な思い出があります。

 

ご存知の方もいると思いますが、日体大の伝統的な応援のスタイルで、『エッサッサ』というものがあります。動画で見ればわかると思うんですが、すごくかっこいいです。

 

今は分かりませんが当時、運動会になると応援団を招集してましたよね?僕はエッサッサがやりたくて応援団に毎年入っていました。そんな、かっこいいエッサッサを自分がやっているのが誇らしかったのを覚えています。

 

ですがそのエッサッサを侮辱された事件が起きました。

その事件を起こしたのは僕です。ほんとに応援団のみんなや、教えて下さった先生には申し訳ない事をしたと今でも思っています。

 

その理由を話します。

 

応援団とは別に、僕は部活でサッカー部に所属していました。顧問の先生は誰もが恐れるような先生でした。時代もあると思いますが、その先生の命令は絶対だったので自分の考えや意見なんて言うなんてもってのほかでした。

今では考えられませんが、サッカーの試合中、ごめん、ありがとう、気にするな、などの言葉は使うな!とか、弁当は十分以内に食え!とか、そんな感じの先生でした。

先生いわく、「お前らみたいな甘っちょろい考えじゃ社会に出ても通用しねーんだ!」と、いつも言っていました。ハーフタイムになると大人しい子には無理やりグラウンドの一番隅っこに行かされて、先生のOKが出るまで声を出し続けないと罰を与えられる事もしょっちゅうでした。

その先生はきっと社会の厳しさを教えようとしていたんだとおもいます。まだ中学生なのに・・・

 

ここからです。

いきなり先生が、「声をだしていない奴は、全校集会がある時にエッサッサをしろ!」と言うのです。もちろん僕は大人しいタイプだったのでビクッ!としました。

案の定、僕に決定しました。

命令は絶対......。もうやるしかありませんでした。人気者だったり、目立ちたがりの人だったら分かりますが、あまり目立たない大人しい子がやるとなるとどうなるか想像つきませんか?見ている方が恥ずかしいだけです。

 

当日、自分を捨ててエッサッサをしました。たしか、ピンクのスポットライトが当たっていた事は覚えています。想像通り、笑いもなく、ただ拍手されていました。

 

僕は中学生ながらに恥ずかしさよりも、応援団のみんなと、指導してくれた先生に対して申し訳なかった。エッサッサを応援団のみんなでやり遂げたのに、サッカー部顧問のバカげた罰ゲームのせいでエッサッサを侮辱された。

 

今でも思い出すたびにあれはなんだったのか?僕が社会で自立する為の指導だったのか?

はっきり言えるけどまったくもって役にたっていないです。むしろただのイジメだったとしか思えない。もっと言えばサッカーが嫌いになりました。

 

でもその顧問の先生には一つだけ感謝できることがあります。

それは、後悔する前に、だれに対しても嫌な事は嫌だと言わなきゃいけない!そう思える事が一番役に立っています。

 

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。